こんばんは
相鉄10000系といえばJR東日本E233系との共通設計化などによりコスト削減がされていますが、10704~10707×8の4編成はリース契約で導入されたリース車両だったことはご存知でしょうか。今回はそんなリース車 だった 相鉄10000系のお話。
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鉄道車両でリースというと有名なものでは京成の車両を借りている北総、千葉ニュータウン鉄道、芝山鉄道があり、他にも日本生命系列企業から借りている京成AE形、カリブ海のケイマン諸島の会社からリースされていた阪急8300形(現在は阪急の所有物になった模様)などがあります。


相鉄10000系の4編成は三井住友系のリース会社からリースされており、
10704×8:エスエムエルシー・エリダヌス有限会社
10705×8:エスエムエルシー・パヴォ有限会社
10706×8・10707×8:エスエムエルシー・グルス有限会社
からリースされています。なお会社名をGoogle検索しても詳しくは出てきません()


このようなリース契約で鉄道車両を導入する理由は固定資産税などの税金を節約するためです。
詳しいことは調べても全然何言ってんだかわからなかったので気になった方は調べてみてください。

ですがリース導入のデメリットとして鉄道会社の所有物ではないため、自由に改造ができないといった点があります。

ではなぜリース車両であるはずの10704×8は制御装置、前面ライト、表示器を交換したのか?と思うかもしれませんが、実は10000系のリース契約はもう終了し、あの4本は相鉄の所有物になっているからです。
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そのことがわかるのは相鉄グループの有価証券報告書。2016年には32両いたリース車が翌2017年には24両に減り、2018年にはリースの記述が消えています。
このことから現在ではリース契約が終了し、相鉄の所有物になったことがわかります。

なので相鉄は10704×8のリニューアルを自由に施工でき、残りの3本も他の編成と同様にリニューアルをすることが可能となっています。
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リース契約が終了してからも妻面には「この鉄道車両は、相模鉄道株式会社を賃借人とするリース物件であります。所有者:エスエムエルシー・○○○○有限会社」というものが貼られておりかつてリース車であったことが分かりましたが、ネイビー化が進むにつれて剥がされていくと思われます。

契約上異端だったこの4本も今や他の編成と同じになり、税金などは他の編成と同じようにかかっていることになりますが、今後コロナ禍による影響で相鉄に限らずリース契約での導入はあるのでしょうか…?改造の自由度などを考えると結局は直接購入したほうがいいという結論になっているのかもしれませんね。

最後までご覧いただきありがとうございました。