こんばんは
本日東武鉄道は2024年度鉄道設備投資計画を発表し、その中で東上線への新車投入が発表されました。東上線では2012年以降新車の投入がなく、未だ80年代製チョッパ車が地下鉄直通を行っているという状況だっただけに今回の発表は注目されていました。

置き換え対象は9000系となっており、今年度はまだ設計段階ということから実車の登場は数年後になると思われます。
つい最近発表された野田線用80000系との関係も気になりますが、80000系の他路線への投入はないとようで。ですが近畿車両で作って80000系とある程度共通化、なら全然あると思います。

さて相鉄沿線民的に一番気になることは「新車は相鉄対応なのか、もしそうだとしたら50070系はどうするのか」ということです。

・相鉄対応について
何度も言われている東武車の相鉄対応についてですが、今回の新車投入でかなり現実的なものになったといえます。というのも新車投入後の東上線地下鉄直通車は少なくとも9000系が全車撤退し、50070系が残っても車齢20年ほど、後述の通り最悪地上運用に転用させればいいので全車の相鉄対応が可能です。新横浜線開業時での直通対応を行わなかった理由は9000系の車齢だと思われるので、このタイミングでの直通対応は自然かと思います。


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(写真は志木行きが相鉄車代走となり結局渋谷で車両交換した時のもの)
そもそも東武車を相鉄対応させることのメリットとして車両制約がかなり減るということがあり、具体的には
・相鉄-東上線直通列車へ充当できる車両が増える
・車両使用料的に難しかった相鉄20000系の東武対応が行われる可能性が高まる
・↑が実現すれば相鉄・東武車の制約がなくなり輸送障害時に対応がしやすくなる

ということが挙げられます。今までのダイヤ乱れ時の傾向からするに東武車が相鉄に行けず困ることはあまり起きていない印象ですが、その逆である相鉄車が東上線に行けず車両交換をする、といったことはたまに起きています。

相鉄車が東上線に対応していない理由の一つとして車両使用料問題があると思うので、相鉄・東武車共に乗り入れ対応をすれば相殺が可能、そして諸々の制約を無くすことができます。


・50070系の処遇
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今回の新車が相鉄に対応すると仮定した場合、気になるのは50070系の処遇です。新車投入時には車齢20年と相鉄対応ができなくもないがしない可能性も十分にある、といった状態です。


一つ可能性としてあるのは新車の投入により50070系を地下鉄直通から撤退させ、玉突きで東上線地上車を置き換える、というものです。

東上線にはどういうわけか未修繕で残っている10000,10030型がおり、10両編成で考えると7編成。これは50070系の本数と一致します。10000系列は9000系列とそこまで車齢は変わらないことからついでに置き換え、相鉄対応の新車だけを地下鉄直通に使えば改造の手間が省けます。この置き換えは東武車が相鉄対応を行わなかったとしても普通にありそうです。



これで9000系列が相鉄に来る可能性が0になったうえ、50070系もだいぶ怪しくなりました。古い車両を置き換えて新車だけで相鉄へ来る、という流れは都営で予想されているものと同じですが、偶然にも6500形も近車製です。都営では置き換え計画が出ていないことや24本作り13本を改造する必要があるため、もしかしたら東武のほうが早く相鉄解禁となるかもしれませんね。

となると残るメトロとSRですが、半数が6両で残る南北線・置き換えるにも相鉄対応にも微妙な車齢の10000系が36本もいる副都心線・新車が1本しか入らずしばらくは2000系を6両のまま続けそうなSRとどれもしばらくは無理そうです。西武は車両だけなら一番ありえますが直通列車がないので...